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フィレンツェに学ぶ芸術ルネサンス (7)

フィレンツェに学ぶ芸術ルネサンス (7)

パネル討論 世界遺産・フィレンツェの魅力―芸術ルネサンスの故郷に学ぶ歴史の視点から―

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田中英道氏 東北大学名誉教授
樺山紘一 印刷博物館館長・東京大学名誉教授

コーディネーター:松田義幸 実践女子大学教授・森永エンゼル財団理事

1.はじめに


(再生時間 10分40秒)

・今回のプログラムの構成と狙いについて(松田義幸)

・世界遺産の経営におけるリスクマネジメントの重要性

・エンゼル・オブ・フローレンス財団について

・フィレンツェに学ぶ京都ルネサンス

2.世界に向けて「芸術の国・日本」をどう展開すべきか


(再生時間 4分00秒)

・美しい”形”の文化に注目すべき(田中英道)

「(日本もイタリアも)形の文化をともに共有している。その辺、日本は弱いけれども、時代的に、具体的にこれから皆さんが認識することによって、それが非常に重要になってくるというのはわかると思いますので、そういうことを基本にしながら、我々はそういう共通の継承文化を持っているという自負というか、考え方がまず基本にあると思うんです。」

3.文化を受け継ぐということ


(再生時間 9分44秒 )

・ヴァザーリの果たした役割(樺山紘一)

・収蔵物をいかに安全に保全し、かつ展示していくか

・博物館は時間的価値の集積

「時間価値とは、つくられた品物がここまでたどってきた時間的な積み重ねがあるという意味で、それと同時に、時間とともに物は退化する、あるいは劣化するものだ。でも、その劣化に耐えながら、現在まで受け継がれているという意味での価値。そのような意味で、博物館は時間的価値の集積です。」

・文化財の保存技術をイタリア並みに(田中英道)

4.世界遺産を守るために


(再生時間 13分49秒)

・ピーターラビットに学ぶ景観保全への取り組み

・フィレンツェ洪水で被害を受けた美術品修復への日本からの協力

・過去を復元することはある種のヒューマニズム(田中英道)

「我々は完全に日本の伝統建築の美を忘れてしまったわけです。しかし、まだ残っている遺産を見れば、何と美しいんだろうという、その家並みがまだたくさんあるんです。そういうところから我々の美意識をもう一度復元する。同時に、日本の形を復元する。日本は幸いに30年で建て替えていきますから、そういう意味では、これから戻ることも可能なわけです。」

・新しい技術と、文化財を守ることとのバランス

「新しい建物は建てない。昔の建物をそのままの形で維持する。でも、室内、インテリアはそのたびごとにつくり変え、現在の人間が安心して生活できるような基盤――もちろん電気も水道も、今ではインターネットも含めて、インテリの中に組み入れるような技術についてイタリアの建築家たちは努力を続けてきました。その意味では、ベッドとか椅子、テーブルに至る家具を合わせ、イタリアの建築家たちの腕前は大変なものです。つまり外側は、もしかすると数世紀前からずっと町並みを保っているかもしれないが、その中のインテリアに包まれている生活のスタイルは次々と変えていくという、こうしたバランスを巧みに保ちながら、多分、ローマも、フィレンツェも、その他のイタリアの代表的な都市も、中世やルネサンス、あるいはバロックを受け継ぎながら現在に来ていると思います。その意味では、私たちは、イタリアの建築家たち、あるいは芸術家たちの仕事に大変多く学ぶべきところがあると思います。」

コンテンツ名 ダンテフォーラム2006 「フィレンツェに学ぶ芸術ルネサンス」
収録日 2006年12月3日
講師 田中英道、樺山紘一、コーディネーター:松田義幸

会場:イタリア文化会館アニェッリホール
主催:森永エンゼル財団・イタリア文化会館・日本経済新聞社
収録映像:著作権者 財団法人エンゼル財団
本コンテンツでは、2006年12月3日、イタリア文化会館で開催されたダンテフォーラム2006「フィレンツェに学ぶ芸術ルネサンス」(約5時間)の模様を配信しています。

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プロフィール

講師:樺山紘一

(印刷博物館館長・東京大学名誉教授)

講師:田中英道

(東北大学名誉教授)

コーディネーター:松田義幸

(実践女子大学教授・森永エンゼル財団理事)

肩書などはコンテンツ収録時のものです

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