動物の魂―天使の心・赤い色合いの天使

動物の魂―天使の心・赤い色合いの天使

寄稿随筆

動物の魂―天使の心
-ガザーリー(Al-Ghazzali)著『幸福の錬金術』の研究-

赤い色合いの天使

Lytton

1.随筆

動物の魂―天使の心
-ガザーリー(Al-Ghazzali)著『幸福の錬金術』の研究-

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動物の魂―天使の心(PDF形式/20KB)
翻訳:江藤裕之 長野県看護大学助教授
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英語版:
Animal Soul and Angelic Soul(PDF形式/20KB)
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・・・それぞれの創造物の本質はその最高次の資質の中に見出せるということだ。そして、人間の場合、その最高次の資質とは、まさに理性なのである。理性こそが、人間を明らかに動物と区別する、まさにその機能を象徴するものである。こういった精神の特性をはぐくみ、肉体よりも精神が打ち勝つ人間となって死を迎えることになれば、人は理性のない感情や憤りへとつながるものをすべて捨て去り、天使の仲間入りをするようになるのである。すべての生きとし生けるものは、それぞれのもっとも難しいとされる問題を解決することの中に、もっとも大きな充足感を見いだすものなのだ。 ―本文より

目次

  • 知覚のレベル
  • 己を知ること

2.随筆

赤い色合いの天使

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Muller-Drehsen女史(右)と著者

赤い色合いの天使(PDF形式/20KB)
翻訳:江藤裕之 長野県看護大学助教授
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英語版:
In Red the Angels(PDF形式/20KB)
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・・・基本的に、女史は、ひとつのふさわしい人間としてのものの見方を追い求めているのと同時に、彼女自身の視点をも追求しているのである。それゆえに、Muller-Drehsenという芸術家はガザーリーの助言にしたがって行動しているのである。ガザーリーは、人間の運命と同じく人間の起源を追い求めていくことを、人間精神の発達の基本だと考えたのだ。ゆえに、Muller-Drehsen女史は次の洞察へと行き着いた。それは、「人間に基本的な知識はすべての文化に共通するものである。その知識を達成する方法が異なるだけである」ということだ。 ―本文より

・・・Muller-Drehsen女史の芸術では、天使が重要な役割を演じている。それは、あたかも秘密の使者のように、いくつにも重なる色の層の下に隠れており、秘密裏に活動しているかのようである。女史の絵画に精神を集中させている鑑賞者のみが、その絵に隠された天使を見つけ出すことができる。 ―本文より

目次

  • はじめに
  • Muller-Drehsen女史の絵画について
  • 結論
コンテンツ名 森永エンゼルカレッジ 研究紀要 動物の魂―天使の心/赤い色合いの天使
収録日 2005年8月3日
講師 ウルズラ・リュットン
簡易プロフィール

講師:ウルズラ・リュットン

(アート・プロデューサー )

現在、ドイツ・ドュッセルドルフで、哲学・思想と芸術のコラボレーション・プロジェクトに関心を寄せている。
略歴: ドイツ・アーヘン工科大学で、美学・比較文化を専攻し、慶応大学に客員教授として来日。山形県庁のアドバイザー、エンゼル財団付属エンゼル学芸研究所の客員研究員を経て、現在、アート・プロデューサー。

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