本文へ

ホーム > 西洋の古典 > 芸術都市の誕生 > 芸術都市の創造(2)-世界遺産モデル・フィレンツェに学ぶ (5)

芸術都市の創造(2)-世界遺産モデル・フィレンツェに学ぶ (5)

芸術都市の創造(2)-世界遺産モデル・フィレンツェに学ぶ (5)

第3部 フィレンツェに学ぶ日本の世界遺産

mjudmhch

講演
松田義幸 尚美学園大学学長

講演

フィレンツェに学ぶ日本の世界遺産

a. 今なぜ世界遺産なのか

b.世界遺産モデル フィレンツェ

  • 都市のアイデンティティ ダンテ 『神曲』
  • 職人からアーティストへの移行
  • ジョットーの鐘塔
  • 図版資料/「アダムの創造」「エヴァの創造」
  • 図版資料/<金工術><機織術><建築術><建築術>
  • 生活文化と生活技術

トークイン「フィレンツェに学ぶ日本の世界遺産」

樺山紘一 印刷博物館館長
田中英道 東北大学名誉教授
松田義幸 尚美学園大学学長

・芸術の総合作品としての建築
「日本ではすごいビルでも40~50年で建て直すわけですから、これからは伝統に回帰していく方向で、日本的な美というものを追求することが私たちにも一つ課せられていると思うんです。それは一つの外観ですけれども、同時に、我々が持っている伝統や文化にもっと自信を持って――イタリア人にはそれがあるんです。古臭いと言われても平気だというところ、つまり現代建築がこれほど発達してもローマには一つも摩天楼が見えない。その自信というのは学ぶべきだと思うんです。日本はそれと匹敵するぐらいの重要な美意識を持っていると私は思っているわけで、そういう意味でも、先ほど桂離宮のことをお話ししましたけれども、そういうものをもう一度見直し、それを再認識して現代に生かしていくことが必要だろうと思います」(田中)

「シンガポール、上海、それぞれに伝統的に積み上げた知識、あるいはデザイン等を取り戻す必要があるといって、いろいろな形でチャレンジが始まっています。それに比べると我が国は遅れてしまったなと、そこのところが特に心配なので、また別な機会がありましたら、この話をさせてください。」(樺山)

今日のフォーラムのまとめ
・哲学者・三木 清の問題提起「生活文化/生活技術」
・脳科学と芸術 小泉英明博士による21世紀文明への提言

「第2次大戦の最中に、京都大学の哲学者・三木清が女性たちに向けて、「生活文化/生活技術」という論文を『婦人公論』に出しました。今の『婦人公論』よりもっと骨っぽかった時代です。生活者は芸術家である。生活者が芸術家でなくて何が生きがいか。まさにジョットーの鐘塔に表現されているような生活の諸領域すべてが芸術家としての生活者の生きがいでなければいけない。そしてそれには高い生活技術を持たなければいけない。日本にはその伝統がある。(中略)三木清は当局からにらまれて、獄中で死んでいくわけですが、今もし三木清が生きていたならば、もっと大きな提案をしてくれたろうと思います」(松田)

コンテンツ名 ダンテフォーラム2009 「芸術都市の創造(2) 世界遺産モデル・フィレンツェに学ぶ」
収録日 2009年11月15日
講師 樺山紘一、田中英道、松田義幸

会場:イタリア文化会館
主催:森永エンゼル財団・イタリア文化会館・日本経済新聞社
本コンテンツでは、2009年11月15日、イタリア文化会館で開催されたダンテフォーラム2009「芸術都市の創造II 世界遺産モデル・フィレンツェに学ぶ」(約3時間半)の模様を配信しています。

このエントリーをはてなブックマークに追加

ページのトップへ戻る