源氏物語とシェイクスピア作品との対話 はじめに
「言葉は心」―― 千年の時を経て、今なお輝き続ける『源氏物語』。
本フォーラムでは、暮らしを心豊かなものにする『源氏物語』への本質的な関わり方を求めて、「歌物語」の視点から『源氏物語』と日本人の心の本質を見つめ、同時に「世界文学」の視野から『源氏物語』の魅力を深めてまいりました。
今回は、『源氏物語』とシェイクスピア作品との比較の視点をもとに古典の価値を深め、現代に期待される文学の力について対話を展開します。
主催者挨拶
奥田義孝 エンゼル財団専務理事
(再生時間 4分7秒 )
- エンゼル財団の活動について
講演
基調講演「シェイクスピアと源氏物語」
ピーター・ミルワード 上智大学名誉教授
- 『源氏物語』に響くシェイクスピアのこだま
- シェイクスピアと『源氏物語』の宗教的要素
- 古典を読む意味―シェイクスピアと『源氏物語』を比較して
講演「たましひの物語-女性による歌物語」
岡野弘彦 國學院大学名誉教授
- 女のいろごのみ
- たなばたつめ
- 妬心の女神、妬心の皇后
- 源氏物語の女性たち
インタビュー
インタビュー 『源氏物語』とA.ウェイリーの英国
渡部昇一 上智大学名誉教授
- アーサー・ウェイリーの英訳『源氏物語』が与えた影響
- 大和言葉と『源氏物語』
研究報告「世界文学としての源氏物語」
研究報告1「世界文学におけるGenji研究」
江藤裕之 長野県看護大学助教授
- 「世界文学としての源氏物語」― 小西甚一の講演から
- インターネット時代のGenji
- 英語圏におけるGenji研究
問題提議・総括
松田義幸 実践女子大学教授
(再生時間 8分22秒)
- 世界中どこからでも受講できる「源氏物語全講会」
- 古典作品は民族の言葉の核
- 細分化ではなく、全体を伝えるコンテンツで文化交流を
シンポジウム「いま、古典文学のルネサンス」
パネリスト
岡野弘彦 國學院名誉教授
ピーター・ミルワード 上智大学名誉教授
コーディネーター
松田義幸 実践女子大学教授
- はじめに
- 講義の補足 伊勢の斎宮―倭姫と倭建
- ミルワード先生の発表を受けて
- 源氏物語とシェイクスピア作品の世界
- 折口信夫の原作が映画化された「死者の書」について
- 現代の大学において教養教育が直面している課題
コンテンツ名 | 第3回 Genjiフォーラム・スペシャル 源氏物語とシェイクスピア作品との対話 |
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収録日 | 2006年3月14日 |
講師 | ピーター・ミルワード、岡野弘彦、渡部昇一、江藤裕之、須賀由紀子、コーディネーター:松田義幸 |
簡易プロフィール | 講師:ピーター・ミルワード(上智大学名誉教授) 講師:岡野弘彦(歌人・國學院大學名誉教授) 講師:渡部昇一(上智大学名誉教授) 講師:江藤裕之(長野県看護大学助教授) 講師:須賀由紀子(エンゼル財団主任研究員) コーディネーター:松田義幸(実践女子大学教授) 肩書などはコンテンツ収録時のものです |
会場:東京・上智大学中央図書館 |
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