人生の危機に、精神の力を 「ダンテ『神曲』講義」を読んで(樺山紘一)
講演 「ダンテ『神曲』講義」を読んで
樺山紘一
(国立西洋美術館長・東京大学名誉教授)
- ダンテ『神曲』とロダンの《地獄の門》
- 今道先生の「ダンテ『神曲』講義」について
- 『神曲』「地獄篇」について
- 『神曲』「煉獄篇」について
- 『神曲』「天国篇」について
1.ダンテ『神曲』とロダンの《地獄の門》
(再生時間 5分45秒)
- 国立西洋美術館の前庭に設置された《考える人》と《地獄の門》
- 『神曲』の主題が彫刻化・造形化された《地獄の門》や《接吻》などの名作
2.今道先生の「ダンテ『神曲』講義」について
(再生時間 16分26秒)
- 時分も参加したかった今道先生のダンテ『神曲』講義
- 誰もが知っているが、本当に読んだ人は少ないダンテの『神曲』
- 耳から心へ伝わる音読の重要性を再確認
- 解釈と解説との違い。「解釈は意味の発見である」
- 偉大な詩人に共通している資質 (『神曲』講義 56-57頁)
3.『神曲』「地獄篇」について
(再生時間 6分10秒)
- 近代の芸術家たちが最も主題としてきた「地獄篇」の情景
- 近代人が地獄篇に強い関心を示すのはなぜか
- 亡命者の文学としての『神曲』
4.『神曲』「煉獄篇」について
(再生時間 7分59秒)
- 「煉獄」という概念が成立したヨーロッパ中世
- 天国と地獄の間に発明された「浄罪界」
- トマス・アクィナスの思想 「中間の道(via media)」について
5.『神曲』「天国篇」について
(再生時間 6分12秒)
- 天国においても自己形成は続く、という今道先生の指摘
- アダムとイブの「楽園」と『神曲』における「天国」とはどう違うか
- 「千年王国」思想について
コンテンツ名 | 今道友信「ダンテ『神曲』講義」出版記念ダンテ・フォーラム |
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収録日 | 2002年11月16日 |
講師 | 樺山紘一 |
簡易プロフィール | 講師:樺山紘一(国立西洋美術館長・東京大学名誉教授) 肩書などはコンテンツ収録時のものです |
会場:東京・学士会館 |
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