戦後子ども文化史(4) 子どもたちの心
夜中までインターネットのゲームに夢中で、昼夜が逆転してしまい、それで学校に行けなくなる子どもが後を絶たない。
各方面の専門家に聞く戦後の子ども文化史。第4回目は小児精神科医の朝倉 新さんのお話です。戦後、研究が本格化した発達障害の歴史について、また発達障害を生み出しやすくなっている現代社会の問題点についてもお話をお聞きしました。
Part1.児童精神医学の歴史
- 児童精神医学の歴史|東洋と西洋の違い
- 16世紀の中国で発明された薬「抑肝散(保嬰撮要)」
- 20世紀にイギリスで発表された「注意欠如多動性障害(ADHD)」
- 日本では1931年に森田正馬が「小児の神経質」を発表
- 発達障害の研究は戦後になってから本格化した
- 自閉症とは何か
- 1980年代以降の自閉症の特徴
- 「自閉症スペクトラム(広汎性発達障害)」とは何か
- 子どもに影響を与える家庭用ゲームの普及
Part2.発達障害を生む社会
- 発達障害の患者が増えたのは診断が発達した結果か?
- 注意欠如多動性障害(ADHD)とは何か
- アメリカで発達障害の診断が多い理由
- 発達障害の患者は子どもだけではない
- 子どものための精神科医は数が少ない
- 「ひきこもり」について
- 「みそっかす」/昔の町内では一緒に遊んでいた
- いまや世の中全体が発達障害的ではないか
Part3.発達障害の子どもと保護者たち
- 加減がわからず犯罪につながってしまう例
- 嫌な経験がフラッシュバックして暴れてしまう例
- 現代は親の機能が落ちている
- 成長の機会が減っている今の社会
- 最新のパチンコはゲームの延長か
- こだわりの対象を誘導することで依存症を治せるか
- 発達障害を活かせる仕事とは
- サービス業中心の現代社会は発達障害者の就職機会が少ない
- 欧米でひきこもりが少ないのはなぜか
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