古代母権制社会研究の今日的視点

古代母権制社会研究の今日的視点

公開論文

古代母権制社会研究の今日的視点
―神話と語源からの思索・素描―

冷戦終結後、世界は新秩序に向かっているのか、それとも無秩序に向かっているのか。
世界各地で起きている対立、紛争、テロリズムの現象の真の原因は何であるのか。
今日の混迷する世界と社会問題の核心をとらえる、解決の手がかりとして、母系・女家長制の古代母権制社会の根源的宇宙観を思索する。

古代母権制社会研究の今日的視点 ―神話と語源からの思索・素描―(PDF形式/3MB)
著:松田義幸・江藤裕之
『実践女子大学 生活科学部紀要第44号,73~100,2007』掲載

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序論「古代母権制社会」研究の動機と方法

1. 冷戦終結後の「西欧vs. 非西欧」の対立
2. 地球市民・地球社会」の自覚を促す理念
3. 古代母権制社会への接近方法
4. 母権制社会研究の関連小史
5. 母権制から父権制への変遷

本論古代母権制社会の根源的宇宙観

1. AphroditeからHermes へのlogos の贈り物
2. Kali Maによる原初のLogos「Om(オーム)」
3. 月女神の「新月→満月→旧月」の循環原理
4. 「Heraの楽園」から「Edenの楽園」へ
5. 月女神の恩寵「Logos、経血、母乳」
6. 語源にみる女神と女性が輝いていた時代
7. オリンポス神話の創作プロセスと作為
8. 月女神の恩寵の想起・文芸復興

 

コンテンツ名 古代母権制社会研究の今日的視点 ―神話と語源からの思索・素描―
公開日 2014年2月12日 (初出 『実践女子大学 生活科学部紀要第44号』 2007年)
講師 松田義幸、江藤裕之
簡易プロフィール

松田義幸

尚美学園大学学長・森永エンゼル財団理事。専門分野は生活文化史。日経広告研究所、余暇開発センター研究主幹、筑波大学大学院客員教授等を経て現職。

江藤裕之

福岡県生まれ。上智大学卒業、ジョージタウン大学(PhD)、上智大学(博士[文学])。精神史、学問史の立場から言語学を研究。リベラル・アーツとしての語学研究を探求。

肩書などはコンテンツ収録時のものです

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