戦後子ども文化史(1) 廃墟と飢餓の時代から、高度成長期まで
子どもはいつも時代の鏡。
子どもの文化を見つめることで、わたしたちが生きているこの時代の光と影を読み解くことができる。
子ども調査研究所所長の高山英男さんに聞く、戦後の子ども文化史。戦後の廃墟の時代から高度成長の時代まで、子どもたちの生活様式と意識はどのように変化してきたか。戦後史の流れの中で子どもたちの現在を考える講演シリーズの第1回です。
講演
廃墟と飢餓の時代(1945~1950)
・NHKラジオドラマの流行|『鐘の鳴る丘』『君の名は』
・子ども向け文芸雑誌の失敗と貸本の流行
・手塚治虫『新宝島』の登場
戦後復興の時代(1951~1958)
・朝鮮戦争と戦後の復興
・テレビ放送の開始が決定付けた戦後の子ども文化
高度成長期(1959~1972)
・ 「鉄腕アトム」など、国産初のTVアニメがはじまる
・ 大量消費文化を刺激したテレビCMの普及
・スポーツ根性ものがブームに
石油ショックによる不況と脱工業化社会へ(1973~1984)
・原宿がファッションの街に
・少女漫画の活性化、「ベルサイユのばら」ブーム
質疑応答
・メーカーにおける子ども向け商品の開発とキャラクターの関係
・子ども調査研究所の発足の経緯
・子ども調査研究所の初期の仕事
・子どもとの付きあいかたで気をつけたいこと
・いまの子ども世界から失われている「3つの間」
・子どもの習い事ブームはいつから始まったか
さまざまな分野に精通し、経験、知識豊富な講師の方々をご紹介します。