本居宣長・折口信夫・小林秀雄を辿って 折口信夫・小林秀雄をめぐっての対話(岡野弘彦)
【セッション3】折口信夫・小林秀雄をめぐっての対話
岡野弘彦 國學院大学名誉教授
- 本居宣長と折口信夫
- 折口信夫の問題意識はどこにあったか
1.本居宣長と折口信夫
(再生時間 19分35秒)
・類似点が多い本居宣長と折口信夫
・中学生で専門的な古典を読み出した折口
・学力に偏り/落第して一人旅に出る
・契沖と下河辺長流(しもこうべながる)ゆかりの宝生寺への旅
・釈迢空というペンネームの由来について
・最後の国学者・三矢重松との出会い
・国文学と国学との違い
・折口信夫と『古事記』
天地初発之時。於高天原成神名天之御中主神。次高御産巣日神。次神産巣日神。此三柱神者。並独神成坐而。隠身也 (『古事記』「神代一之巻」)
天地の初めの時、高天の原に成りませる神の名は、天の御中主の神、次に高御産巣日の神、次に神産巣日の神。この三柱の神はみな独り、神となりまして、隠身(こもりみ)なりき。 (折口信夫の訓)
・「隠身」について
「目には見えないが、そこに大きな霊力が宿っている。」
「籠り沼(ぬ)」「籠り口(く)の泊瀬(はつせ)」などの用法
・「たま」について
・宣長を継承し、さらに進めて行った折口の研究
2.折口信夫の問題意識はどこにあったか
(再生時間 21分38秒)
・古代神話の中のエロスと祭りのエネルギー
・宇摩志阿斯訶備比古遅の神
・神話の持つ原初の感覚を大事にした折口
・秀才ほど苦労した折口信夫の講義
・ノートにとれない、生み立ての卵のような講義
・『古事記』のなかのエロス
・論文「月と月の文学」
・「もののあはれ」と「いろごのみの道徳」
・万葉人の生活を『万葉集』から読み取ることの大切さを強調
・口述筆記した論文「民俗史観における他界概念」の難解さ
・仏教や儒教が渡来する以前の日本人の「原初の寂寥感」へ
コンテンツ名 | エンゼル・フォーラム「日本人の心の源郷『日本語(やまとことば)』 ~本居宣長・折口信夫・小林秀雄を辿って~」 |
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収録日 | 2003年3月8日 |
講師 | 岡野弘彦 |
簡易プロフィール | 講師:岡野弘彦(國學院大學名誉教授) 肩書などはコンテンツ収録時のものです |
主催:エンゼル財団 |
連載
- 本居宣長・折口信夫・小林秀雄を辿って はじめに
- 本居宣長・折口信夫・小林秀雄を辿って 私にとっての『古事記』(岡野弘彦)
- 本居宣長・折口信夫・小林秀雄を辿って 私にとっての『古事記』(渡部昇一)
- 本居宣長・折口信夫・小林秀雄を辿って シンポジウム 私にとっての『古事記』
- 本居宣長・折口信夫・小林秀雄を辿って 本居宣長をめぐっての対話(岡野弘彦)
- 本居宣長・折口信夫・小林秀雄を辿って 本居宣長をめぐっての対話(渡部昇一)
- 本居宣長・折口信夫・小林秀雄を辿って シンポジウム 本居宣長をめぐっての対話
- 本居宣長・折口信夫・小林秀雄を辿って 折口信夫・小林秀雄をめぐっての対話(岡野弘彦)
- 本居宣長・折口信夫・小林秀雄を辿って 折口信夫・小林秀雄をめぐっての対話(渡部昇一)
- 本居宣長・折口信夫・小林秀雄を辿って シンポジウム 折口信夫・小林秀雄をめぐっての対話
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