本居宣長・折口信夫・小林秀雄を辿って  折口信夫・小林秀雄をめぐっての対話(渡部昇一)

本居宣長・折口信夫・小林秀雄を辿って  折口信夫・小林秀雄をめぐっての対話(渡部昇一)

【セッション3】折口信夫・小林秀雄をめぐっての対話

watanabe3A[1]

渡部昇一 上智大学名誉教授

  1. 小林秀雄の『本居宣長論』
  2. 母国語としての大和言葉

1.小林秀雄の『本居宣長論』


(再生時間 15分43秒)

  • エディンバラで小林秀雄の『本居宣長』を読む
  • 戦後も態度を改めなかった小林秀雄
  • 小林の「精神主義」は「オカルティズム」と読んだほうがわかりやすい
  • オカルティズムは怪しげに見えるが、ときに緻密である
  • スウェーデンボリ、R・シュタイナー/見えないものを見る力について
  • 小林秀雄の『本居宣長論』はオカルト文書に対するオカルト注釈である

神代の神は、今こそ目に見え給はね、その代(よ)には見えた物なり(本居宣長『古事記伝』)

2.母国語としての大和言葉


(再生時間 17分17秒)

  • 言霊について
  • 大和言葉にこそ言霊があると考えた本居宣長

言霊の働きも亦、空や山や海の、遙か見知らぬ彼方から、彼等(古代日本人)の許に、やって来たと考へるより他はないのであった。 (小林秀雄)

神代より 言ひ傳(つ)てけらく そらみつ 大和の国は 皇神(すめがみ)の 厳(いつく)しき國 言霊(ことだま)の 幸(さき)はふ國と 語り継ぎ (山上憶良)

  • ゲルマン語と大和言葉/ともに起源がわからない
  • ナショナリズムと母国語重視運動
  • 本居宣長の古代に対するセンスにオカルト的に近づき得た小林秀雄
コンテンツ名 エンゼル・フォーラム「日本人の心の源郷『日本語(やまとことば)』 ~本居宣長・折口信夫・小林秀雄を辿って~」
収録日 2003年3月8日
講師 渡部昇一
簡易プロフィール

講師:渡部昇一

(上智大学名誉教授)

肩書などはコンテンツ収録時のものです

主催:エンゼル財団
収録映像:著作権者 財団法人エンゼル財団
2003年3月、エンゼル財団主催によるエンゼル・フォーラム「日本人の心の源郷『日本語(やまとことば)』 ~本居宣長・折口信夫・小林秀雄を辿って~」が、開催されました。講師に岡野弘彦先生、渡部昇一先生のおふたりをお招きし、松田義幸先生のコーディネートのもと、「『古事記』と日本人」を中心テーマにおいて「日本語の本質」「日本人の精神」を議論し、母国語としての日本語を大切にした心豊かな生活像について議論が交わされました。 本コンテンツでは、当日の模様をお伝えします。

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