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看護・ことば・コンセプト-看護を哲学しよう はじめに

看護・ことば・コンセプト-看護を哲学しよう はじめに

1.はじめに

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本講義では看護研究や看護実践でよく使われる言葉を取り上げ、その語源や歴史をヒントにしつつ、用語の本質的な部分に触れてみます。「看護とは何か」、「ケアとは何か」といった人間の健康を取り巻く問題を考えるのみならず、広い意味での学問、研究、実践活動などの意味を考えるきっかけにしていただきたいと考えます。

本講義は看護系学術雑誌 Quality Nursing誌(文光堂)に連載されたエッセイ「看護学を取り巻くグレート・アイディアズ」(2004年1月~12月)をもとに、2004年度長野県看護大学大学院博士後期課程開講科目「言語文化特講Ⅱ」で講義した内容をベースに、2005年4月に収録したものです。

上記の連続エッセイは多少の加筆訂正を行い、他の看護と言葉に関する論文を収録して文光堂より『看護・ことば・コンセプト』として発行されました(下記「関連図書」欄参照)。テキストとしてお読みいただければ、本講義がより深く理解されることと思います。

2.目次 各回の講義内容

看護・ことば・コンセプト
-看護を哲学しよう  Care is Everybody’s Business.-

第1回 天使と看護学

天使のイメージをもつナース/body with mind としての人間/人間を特徴付ける mind の存在/自然の法則から自由な人間の mind/看護学は天使の学問/看護学をとりまくグレート・アイディアズ

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第2回 サイエンスとアート

「科学的」とは/「科学」のイメージ/わけてわかる/見てわかる/自然科学的手法を超える看護学/人間の手が加わった「アート」/看護における science と art

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第3回 理論と実践

「見える」と「理解する」/目に見えない法則を理解すること/「ロゴス」とは/「理論」とは心の目で見ること/テオリアの生活/目に見えないものを見ようとすることの大切さ

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第4回 質と量

「質の人」と「量の人」/質的研究と量的研究/「どの種類」の quality と「どの程度」の quantity/「質の差」と「程度の差」/研究の目的と方法/研究の主体としての「私」

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第5回 事実と現実

人間行動の why を解く糸口/生きている現実/「もの」という意味に由来する real/「行為」には意味がある/それ自体として存在するものと存在しないもの/事実と現実のバランス

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第6回 形と型・個と全体

英語の冠詞の話から/型と形/個と全体/個別と普遍の間を行き来する

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第7回 批判・対話

批判的思考とは/ネガティブな印象のある「批判」/ネガティブな印象のない critical/良いものを選り分けるという意味の critique/対話が難しい/講義と対話/ダイアローグとは何か

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第8回 言葉・コミュニケーション・共感

言語の本質は何か/谷崎潤一郎の言語観・日本語観/コミュニケーションの意味/言葉によるコミュニケーションの限界/共感/日本人にあった理論と方法

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第9回 自然

「あっ、そう体験」/言葉の起源における自然と人為/自然法と実定法/「自然」について/「人為」について/本質的・根本的な問題を考える/人間のもつ自然の力

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第10回 倫理・幸福

「倫理」という漢字について/英語の ethics/民族、習慣、倫理/倫理は意志決定/習慣としての倫理/virtue について/よく考え、よく生きる

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撮影協力:吉田聡子(長野県看護大学)

3.テキスト

book[1]

『看護・ことば・コンセプト』

江藤 裕之 長野県看護大学(外国語講座)助教授 著
四六判・224頁
定価 2,940円(本体 2,800円)
ISBN4-8306-4461-3
文光堂

〒113-0033 東京都文京区本郷7-2-7
TEL 03-3813-5478 FAX 03-3813-7241

オンライン書店へのリンク
紀伊国屋書店BookWeb
Amazon

「よい看護とは何か?」「ケアとは何か?」……独自の看護観を養い,ケアの本質を考えるための,珠玉のエッセイ十七篇.

看護研究や看護実践でよく使われる言葉,あるいは看護をとりまく言葉を取り上げ,その語源や歴史などをヒントにケアの本質や看護の意味を説き起こしたエッセイ集.
多彩なエッセイの中に紡がれた言葉そのものを見つめることにより,看護学の独自性を鮮やかに浮かびあがらせてくれる.

ナースの実践と研究を応援し,“看護を哲学する”メッセージが込められた1冊.看護系大学の学生や研究者,臨床看護師などにおすすめ.(文光堂 Website の宣伝文より)

目次

序 看護を哲学しよう―Care is Everybody’s Business.
第1部 看護研究のために知っておきたい基本概念
天使と看護学
サイエンスとアート
理論と実践
質と量
事実と現実
形と型・個と全体
批判・対話
言葉・コミュニケーション・共感
自然
倫理・幸福
学び―サイエンスとアート再び
第2部 ナースをとりまく言葉の秘密
careとcureの違い
過去100年間のnursing概念の変遷
ナースのパブリック・アカウンタビリティー
医療隠語の豆知識
spiritualとmentalをめぐる論争
神秘にあふれたhealthの語源的イメージ
あとがき
さくいん

コンテンツ名 森永エンゼルカレッジ 研究紀要 看護・ことば・コンセプト-看護を哲学しよう
収録日 2005年2月27日
講師 江藤裕之
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プロフィール

講師:江藤裕之

(長野県看護大学(外国語講座)助教授)

1963年福岡県生まれ。上智大学外国語学部英語学科卒業。学部在学中にミュンスター大学(ドイツ)留学。上智大学大学院にて社会学、英米文学の修士課程を終了後、2000年ジョージタウン大学(アメリカ)よりPhD(ゲルマン言語学)、2002年上智大学より博士(文学)取得。現在、長野県看護大学外国語講座助教授。

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肩書などはコンテンツ収録時のものです

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