脱産業化に向けての課題 「レジャー概念」検討の自分史

脱産業化に向けての課題 「レジャー概念」検討の自分史

公開論文

脱産業社会に向けての課題(4)
―「レジャー概念」検討の自分史―

余暇開発センターの私たちの研究グループは、1974 年11 月の産業構造審議会余暇部会が答申を出し終えると、引き続き1975 年4月から5年にわたる基礎研究プロジェクトの「新しい人間、新しい社会」をスタートさせることになった。
このプロジェクトの意図は、人文、社会、自然の学問領域から学際的に、現代レジャーの現状と課題を検討し、将来ヴィジョンを構想することにあった。
初めに私たちはヴィジョン作りに入る前に、十分にレジャーの本質について研究することにした。なぜならば、余暇部会において十分に検討できない課題であったからだ。
私たちはまず先送りしたセバスチャン・ディ・グレージアとヨゼフ・ピーパーの文献の検討から始めた。この2 人の研究者は古代ギリシアのアリストテレスのレジャー哲学思想の現代的意義を高く評価していたからである。
そこで私たちの研究グループもアリストテレスの文献の読み込みの同じ追体験を行うことにした。
このたびの「レジャー概念」検討の自分史は、その追体験で考察したことの回想である。

脱産業社会に向けての課題(4) ―「レジャー概念」検討の自分史―(PDF形式/1.45MB)
著:松田義幸
実践女子大学 生活科学部紀要第41号,55~ 80,2004 掲載

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  1. 「レジャー概念」検討の重要性
  2. 古典的レジャー概念へ回帰
  3. アリストテレスのレジャー論
  4. アリストテレスの幸福論
  5. アリストテレスのレジャー概念の普遍性
  6. アリストテレスを誤解した日本の教育
  7. 専門教育と自由学芸教育の調和
  8. ヨゼフ・ピーパーの「余暇と祝祭」論
  9. M. J. アドラー 43)の自由学芸教育論
  10. まとめ-人間の共通性の向上
コンテンツ名 脱産業社会に向けての課題(4)―「レジャー概念」検討の自分史―
収録日 2014年2月12日 (初出 『実践女子大学 生活科学部紀要第41号』 2004年)
講師 松田義幸
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松田義幸

尚美学園大学学長・森永エンゼル財団理事。専門分野は生活文化史。日経広告研究所、余暇開発センター研究主幹、筑波大学大学院客員教授等を経て現職。

肩書などはコンテンツ収録時のものです

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