戦後子ども文化史(2) 子ども文化とサブカルチャー
子どもは常に時代・社会の関数である。
子ども文化を考察することでその時代の様相を知ることができる。
戦後の子ども文化史。第2回目の今回は、子ども調査研究所主任研究員の近藤純夫さんのお話です。子ども文化とサブカルチャーをテーマに、戦後の社会とメディアの移り変わりをふりかえりながら、子どもたちの意識の変化を考えます。
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当日配布レジュメ(PDF形式・150KB)
part1
戦後子ども文化史を考えるに当たって
- 子どもの定義
- 遊びの定義
- 子どもとサブカルチャー
- なぜ「戦後」なのか
part2
子ども戦後史の概観 その1
- 「戦後50年のおもなできごと」(少年朝日年鑑付録、1995年)
- 占領下の配給生活
- スポーツでアメリカに勝つことに驚喜した時代
- 当時のメディアは口コミ
- 行列があれば並ぶ
- もはや戦後ではない
- ようやくファッションの時代へ
- 漫画週刊誌の創刊
- 200万世帯にテレビが普及
part3
子ども戦後史の概観 その2
- テレビの普及と親や教師の権威の下落
- サブカルチャーのはじまり
- 長島茂雄の人気は高度成長期のモラルと一致していた
- マクドナルドが子どもの心をつかんでいた時代
- 石油ショック 優雅に生きることへの価値の転換
- 努力して偉くなるという価値観の衰退
- ITのメディアが既存のメディアに代わる
- 全部がサブカルチャーの時代に
- 年齢差が問題ではなくなる
part4
インターネット以降世代
- 2000年代以降、時代のステップがなくなり、フラットに
- 微差で歴史を語る時代
- なぜ「子ども」と書くか。子供の「供」の意味
- ゲームプログラムのバグがサブカルチャーの入口
- バグや隙があることが重要 完璧な教育者はだめ
- 遊びの大切さ
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