日米幼児・児童教育の比較文化論 はじめに
第1部 世界の教育改革モデル「日本の幼児・初等教育」
キャサリン・ルイス先生(ミルズ大学教授・教育学)
土居健郎先生(聖路加国際病院顧問・精神分析学)
コーディネーター須賀由紀子(エンゼル財団主任研究員)
対話1 日本の幼児・初等教育の普遍性
- 人間関係を中心的に考える
- 「全人教育」を志向する教育内容
- 内発的な動機づけを大切にしている
- 子供たちが活発に学校経営に参加している
- 「反省」を大事にしている
対話2 日本教育行政への期待
- 暖かい人間関係づくりがご機嫌とりになってはいないか
- 初等教育では暖かい人間関係はやはり大事
- 日本の初等教育の基本的メカニズム
- 日本の初等教育の中の問題点について。細かい規則・親との関係
- 最近の学校改革の方向性への疑問―学習習熟度別グループ編成について
- 最近の学校改革の方向性への疑問―少人数教育について
- 教育の中で大切なこと
対話3 教育と文化の日米比較
- 第1回・第2回のレビューから
- 最近の教室崩壊の傾向について
- アメリカの学校崩壊と家庭教育
- 「甘え」と「アタッチメント・セオリー」
- 大人になるということをどう考えばいいか
- アメリカの教育現場に日本の教育を紹介した反応
- いじめの問題をめぐって
- 中学校教育の難しさ
- 学校への責任転嫁の傾向が強い日本社会
- 解釈豊かな内容にしたい日本の社会教育
エンゼル叢書(8)甘えと教育と日本文化(PHP研究所)
「甘え」理論で著名な土居健郎先生と、アメリカの教育学者キャサリン・ルイス先生を迎えた、エンゼル財団の「子育て支援研究プロジェクト」の成果がエンゼル叢書として刊行されました。本コンテンツではこの対話の模様を配信しています。
エンゼル叢書(8) 『甘えと教育と日本文化』
土居健郎, キャサリン・ルイス, 須賀由紀子, 松田義幸 著
PHP研究所 2005 定価1,500円(税込み価格) ISBN: 4569644058
オンライン書店リンク:amazon.co.jp | 紀伊国屋BookWeb | 楽天Books | bk1
エンゼル叢書(8) 『甘えと教育と日本文化』(PHP研究所) 目次との対照
序論「甘えと教育と日本文化」について考える 土居健郎 聖路加国際病院顧問
第1部【対談】世界の教育改革モデル「日本の幼児・初等教育」(本ホームページでも配信)
土居健郎 聖路加国際病院顧問
キャサリン・ルイス ミルズ大学教授
須賀由紀子 エンゼル財団主任研究員
第2部【対談】心と知力を育む教育の伝統―キャサリン・ルイス著 “Educating Hearts and Minds”
キャサリン・ルイス ミルズ大学教授
須賀由紀子 エンゼル財団主任研究員
第3部 甘え理論と生活文化
学校生活と家庭をつなぐ生活文化 須賀由紀子 エンゼル財団主任研究員
甘え理論の源流について 松田義幸 実践女子大学教授・エンゼル財団理事
参考書籍:
土居健郎著 『「甘え」の構造』(新装版) 弘文堂 2001年 ISBN:4335651066
土居健郎著 『続「甘え」の構造』 弘文堂 2001年 ISBN:4335651058
Catherine C. Lewis Educating Hearts and Minds: Reflections on Japanese Preschool and Elementary Education 1995 Cambridge Univ Pr. ISBN: 0521458323
写真左:土居健郎著『「甘え」の構造』愛蔵版(左)、『続「甘え」の構造』(右)ともに弘文堂
写真右:Catherine C. Lewis Educating Hearts and Minds: Reflections on Japanese Preschool and Elementary Education 1995 Cambridge Univ Pr.
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