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スタッフブログ エンゼルカレッジ広報部

『カトリック入門 - 日本文化からのアプローチ』

2016年10月20日 13:27

過日、「稲垣良典 トマス・アクィナスに学ぶ」 や「天使学への招待」 等でご講演いただいている稲垣良典先生が『カトリック入門 - 日本文化からのアプローチ』というご著書をちくま新書で刊行されました。

読み終わってからご案内しようと思っていたのですが、時間がかかりそうなので、目次だけでも早めに紹介することにします。

 

katorikkunyuumonはじめに
なぜ日本人にはカトリシズムが受け入れられないのか/カトリックと日本的霊性の出会いが葛藤を生んだ/本書の構成

第一章 カトリックと日本文化の出会い
1 キリシタン時代の「排耶書」
日本で受容されなかったのは迫害のせいか/キリスト教は風土に根をおろしたか - 遠藤周作の問い/排耶に見るカトリシズムとの出会い/鈴木正三による仏教からの批判/新井白石の高度な論理的批判/カトリシズムと日本文化の出会いを閉ざした白石
2 西田幾多郎と「創造」の概念
「神による天地万物の創造」への反発/創造と顕現/神の超越性を否定しなかった西田/西田による創造の概念の展開/神の超越性への自覚
3 カトリシズムと日本的霊性
鈴木大拙の説く日本的霊性/日本的霊性はカトリシズム受容を妨げない

第二章 カトリシズムと「超自然」
1 「超自然」の意味
超自然は身近な現実/人間は信仰によって超自然を認識する
2 超自然と形而上学
カトリシズムは反科学的か?/自己認識と形而上学の本質/形而上学には自己認識が必要不可欠/超自然は形而上学の事柄と同一視できるか/カトリシズムはその形而上学によって存続した
3 超自然と自然
「超自然は自然だ」/ベルナルドゥス『恩寵と自由意思について』/救いと自由意思/神の恩寵と人間の自由意思の矛盾
4 超自然の現存
超自然と天国/ミサは地上の天国/超自然的逆説としてのミサ

第三章 信仰と理性
1 「信仰」とは何か
信仰と真理の結びつき/ニーチェの言葉 - 信仰と真理の峻別/信仰は恩寵の賜物/知性と意志
2 信仰 - 賜物、そして徳
信仰は神に注ぎ入れられた徳/信仰は真実の徳
3 信仰・希望・愛
信・望・愛の三幅対/愛を欠いた信仰は不完全な信仰/愛は根本的に信仰と希望を必要とする/愛は完成していくべき徳
4 信仰と理性
知的探求には信仰の光が必要/神が「存在する」と「何であるか」の区別/なぜ自己認識のために信仰が必要か/信仰なしに「人間とは何か」を問うこと

第四章 「創造」とは何か
1 「一神教」と「創造主」
キリスト教は一神教か/一神教は単数の神を信じるという誤解/「一なる神」の「一」の意味/「一であること」は「在ること」/「関係」としての創造
2 創造と進化
天地創造の物語は何を伝えようとしているのか/神の創造の働きは信仰の神秘/人間は神の「何であるか」を知りえない
3 創造と救い
人間理性は神の本質を把握できない/「三位一体なる神」の神秘/創り主と救い主の同一性/原罪の讃美/人間自身が救い主となる「革命」をどう見るか
4 創造と悪
なぜ悪は存在するのか/悪は存在の欠如である/ポエティウスの疑問/「私は知らない」- アウグスティヌスの回答/存在全体の原因追及を - トマスの批判/悪が存在するなら、神は存在する
5 創造と日本的霊性
創造主なる神という躓きの石/日本的霊性とカトリシズムが共有するもの

第五章 キリストは何者か
1 歴史のイエスと信仰のキリスト
「聖書のみによって」出会う「歴史のイエス」/「聖書のみ」の「聖書」とは何か/「歴史のイエス」と「信仰のイエス」は切り離せない/「キリストは何者か?」という問い
2 イエスの「秘密」
イエスの存在そのものの起源/イエスが弟子に伝えたかったこと/イエスはなぜ「神の子」と自称したか/イエスはなぜ山でひとりで祈ったのか/弟子と共有できなかった「秘密」/永遠の生命という至福の喜悦
3 キリストの神秘
神秘とは何を指すか/受肉の神秘とは何か/なぜ超越的な絶対者が人間になったのか/アンセルムスの画期的な回答/トマシ・アクィナスの受肉論
4 キリスト信仰
真実の探求を成立させる心の準備/恩寵をめぐる論争/人間的準備と恩寵の調和
5 日本的霊性とキリスト信仰
滝沢 - バルト論争/日本的霊性と「受肉の神秘」

第六章 「神の母」マリア
1 聖母マリア - 信心と神学
マリアを切り捨てるのは致命的誤り/和辻哲郎の「童貞聖母」/和辻が見落とした「神の母」/マリア排除はキリストの尊厳を損う
2 聖書と「神の母」マリア
聖書はマリアをどう記しているか/「聖書のみ」の原則の問題/受胎告知をどう読むか - ベルナルドゥスの註釈/救済史の観点からの聖母讃美/エリザベト訪問とイエスの誕生/エルサレムの神殿での出来事/イエスが母に告げた「わたしの時」/聖母神学がめざしたもの
3 聖母神学の形成
トマスの神学についての誤解/アウグスティヌス - マリアの聖性の強調/アンセルムス - マリアと原罪の問題/ベルナルドゥス - 熱烈な聖母讃美/トマス・アクィナス - 聖母愛する「詩人」
4 「無原罪の御宿り」をめぐって
トマスはなぜ「無原罪の御宿り」を否定したか/純潔はキリストの恩寵による/スコトゥスの偉大なる発明
5 日本的霊性と聖母マリア
日本の宗教における「信」の不在/キリシタンと聖母マリア

第七章 救いと教会
1 「宗教改革」について
宗教改革は「教会改革」/カトリシズムにおける教会/教会はキリストの体 - パウロの信仰/神的要素と人間的要素の合一
2 教会とは何か
救いの業の「恒久化」/ローマ教皇の不可謬性/なぜ不可謬とうたわれたのか/教会の外に救いなし/教会は救いのために不可欠な恩寵
3 秘跡(サクラメント)としての教会
キリストの体としての教会理解/教会と秘跡の一体性の意義/教会と秘跡は信仰の本質
おわりに
参考文献

◆書籍情報
発行所 筑摩書房 ちくま新書1215
ISBN978-4-480-06914-6
2016年10月10日 第一刷発行

(のあ)

 

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