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脱産業社会に向けての課題(1)

脱産業社会に向けての課題(1)

公開論文

脱産業社会に向けての課題(1)
―レジャー研究の自分史―

これまで幾度となく、未来の社会では、レジャー問題が重要になるだろうと提起されてきた。
しかし、そのたびに、未来の社会でも、今まで通り、労働問題がレジャー問題よりも重要であり、レジャーはあくまで、休息・休養、気晴らし・娯楽の人生のつけたしでしかないとあしらわれてきた。
特に日本ではバブル経済が崩壊してから、レジャー問題がすっかり鳴りをひそめ、1970年代、80年代、その重要性を華々しく提起し続けたシンクタンク・余暇開発センターもその看板を2000年に降ろしてしまった。
それでは本当に未来の社会において、レジャー問題がその重要性を失ったのであろうか。私はそうは思わない。すでに日本人の価値意識、ライフスタイルは、物の豊かさから心の豊かさへ、生活の第1の力点がレジャー・余暇生活へ変化している。
「レジャーとはなにか」「レジャーはいかにあるべきか」を、国民一人ひとりの課題として問い続ける価値は充分にある。
私自身のレジャー研究の自分史を振り返り、レジャー問題の重要性を再度提起したいと思う。

脱産業社会に向けての課題(1) ―レジャー研究の自分史―(PDF形式/2MB)
著:松田義幸
実践女子大学 生活科学部紀要第 38 号, 2001 掲載

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1.レジャー時代の到来 ― 日経広告研究所時代 (1963-1971)

1960 年代の新しい潮流 “レジャー”
人生 80 年時代のライフプランニング

2.レジャー社会に向けて ― 余暇開発センター時代 (1972-1989)

ハビタス・メンタリスとの出会い
脱産業社会 (レジャー社会) への期待

3.〈第 1 ステージ〉前産業社会「勤勉―節約」倫理 生理的欲望 アナパウシス

長く続いた「勤勉―節約」倫理
社会経済理論としての古典経済学
社会の指導目標のシナリオ

4.〈第2ステージ〉産業社会「所有―消費」倫理 物的欲望 パイディア

科学技術の革新の時代
「所有―消費」倫理とマス・メディア、広告の影響
社会経済理論としての近代経済学
需要喚起のシナリオ
物質指向から脱物質指向への変化
「所得―消費」倫理への反省
日本の産業社会への移行と反省

5.〈第 3 ステージ〉脱産業社会「存在―自己開発」倫理 自己開発欲望 スコレー

若者文化、対抗文化のエネルギーとその影響
「存在 (To be)―自己開発」倫理に向って
新しい社会経済理論の模索
学習社会がめざす創造的レジャー「スコレー」

6.むすび

コンテンツ名 脱産業社会に向けての課題(1)
公開日 2014年2月12日 (初出 『実践女子大学 生活科学部紀要第38号』 2001年)
講師 松田義幸
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プロフィール

松田義幸

尚美学園大学学長・森永エンゼル財団理事。専門分野は生活文化史。日経広告研究所、余暇開発センター研究主幹、筑波大学大学院客員教授等を経て現職。

肩書などはコンテンツ収録時のものです

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