高尾山の森をみる
植物学者の近田先生と行く植物観察会シリーズ。今回のフィールドは東京都の西に位置する高尾山。貴重な自然を残す高尾山の森を観察してみましょう。
1.高尾山、登山開始
- 高尾山の珍しさ
- 登るにつれて姿を変える高尾山の森
- 中腹から見る東京の姿
- 高尾山の歴史、行基上人
- 人工林と自然林の見た目の違い
- 太陽の光を浴びるように育つ木々
2.薬王院へと至る山道
- 奇妙な巨木「たこ杉」、逸話と植物学的解釈
- スギの樹形とその語源
- キジョランとアサギマダラ
- 自然休養林、高尾山ならではの風景
- 競争関係にある木々の樹形の特徴
- 信仰対象としてのスギ
3.薬王院から山頂へ
- 薬王院に祀られる、高尾山に住む天狗
- 山頂に至る山道と木々
- 木の根の持つ二つの要素
- モミの老木と若木の樹形の違い
- 山頂の木々、山頂から見るヒノキの森
4.下山、稲荷山コース
- 自然林からヒノキの人工林へ
- ヒノキが等間隔に並ぶ人工林
- ヒノキの樹形からわかる生命力
- 周囲の木々を弱らせる「暴れ木」
- 養分を求めて横へ横へと広がる根
- 「根がえり」により幹化する枝
5.高尾山に見える里山の風景
- 人々の生活様式の変化と里山の今後
- 「萠芽」により変形した樹形
- 里山の代表的な雑木林の姿
コンテンツ名 | 近田先生と行く自然観察会|「高尾山の森をみる」 |
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収録日 | 2014年4月8日 |
講師 | 近田文弘 |
簡易プロフィール | 講師:近田文弘(国立科学博物館名誉研究員) 1941年新潟県生まれ。京都大学大学院理学研究科修了。理学博士。国立科学博物館植物研究部室長など歴任。専門は植物分類学で種子植物の系統分類、植物相の研究が主。その他、博物学、樹木学、植生学、民族植物学、景観学、環境科学、地球環境論、自然保護、自然観察など幅広く関心を寄せる。山野の押し葉標本を収集。自らの足で歩いて、自然を「観る」ことを推奨する。 肩書などはコンテンツ収録時のものです |
場所: 高尾山 |
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