②冬の野鳥

身近な自然観察 ②冬の野鳥

普段は「鳥がいるな」となにげなく見ていても、双眼鏡でしっかり探すと意外とたくさんの種類を観察することができます。この動画では、世田谷区多摩川の河川敷でのフィールドワーク(観察会)を通して冬の野鳥の生態や、観察のポイントなどを紹介します。

河川敷でフィールドワーク・冬の野鳥を観察!(12分間)

制作:NPO法人せたがや水辺デザインネットワーク
監修:NPO法人フィールドエッグ
 

 

都会でも冬の野鳥を観察できる?

今回の観察フィールドは、世田谷区多摩川の河川敷です。電車や車が通り、たくさんの建物があっても、河原や大きな公園には野鳥が生息しています。

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この河川敷には、芝生や草むら、水辺、河原などさまざまな環境があり、多くの冬の野鳥を見ることができました。

 

冬の野鳥観察をする前に

●冬の野鳥観察の服装

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寒さの中でも安全に観察できるように、しっかりと寒さ対策をしましょう。
防寒具やあたたかい飲み物を用意しましょう。観察中の水分補給も忘れずに。

 
●観察する前に双眼鏡のピント調整・目の幅調整をしましょう

双眼鏡は、重さやサイズなど自分に合ったものを選んでください。倍率は、8~10倍がよいでしょう。
ピントの調整は片目ずつします。

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観察のルール

●道から静かに観察する

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野鳥を見つけてもむやみに近づかないようにしましょう。驚かせないように、道から静かに観察します。

 
●陸の鳥、水の鳥、ひとつずつ覚える

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一度にたくさん覚えなくても、覚えた鳥を「定規」にして、知識を増やしていくことができます。ひとつをしっかり覚えれば、知っている鳥よりも小さいとか色が違うとか、比べることができます。

 
 
●双眼鏡で太陽を見ない

●望遠鏡の前を横切らない

 

観察のポイント

●環境と生物多様性について考えよう

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カワウやサギは多摩川に魚を食べに来ています。その魚は多摩川の生きものを食べています。たくさんの生きものがいるから鳥も生きていけるのです。このように、いろいろな生きものがいることを生物多様性といいます。

 
●野鳥にまつわるさまざまなトピック(雑学)を知ろう

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大サギと小サギのちがいは何ですか?くちばしの色で区別します。

 
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この鳥はなんでしょう?ツグミですね。ツグミは冬鳥です。

 
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アヒルはマガモを改良したものです。マガモはアヒルの原種なのです。

 
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オオタカの子どもは胸に縦のしま模様がありますが、おとなになると横のしま模様になります。

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●鳥の食物連鎖を考える

このあたりで食物連鎖の一番上にいるのはオオタカですが、山のほうへ行けば、クマタカやイヌワシなど、もっと大きな鳥にオオタカも食べられてしまいます。

 
●野鳥にとって大切な環境を考えよう

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50年くらい前の多摩川は、汚れて魚がいなくなっていました。その川をみんなできれいにしたところ、またたくさんの生きものが川にすむようになり、カワセミも戻ってきたのです。

 
●生きものにやさしい環境を守る気持ちを大切にしよう

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カワセミは川の土手に巣を作ります。

 
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しかし、岸がけずれないようにおおっているコンクリートの護岸では、カワセミは巣が作れません。今では、巣を作れるように穴をあけた護岸も造られています。
ゴミをポイ捨てしない、川を汚さないなど、生きものと共存できる環境を守っていくことが大切です。

 

野鳥観察に便利な図鑑

・『フィールドガイド日本の野鳥 増補改訂新版』 (日本野鳥の会)

野鳥を見分けるバイブルとまで評され、初心者からベテラン、学者にいたるまで愛用されている『フィールドガイド日本の野鳥』。2015年、最新の知見や情報を加えた増補改訂版。

 
・『フィールド図鑑 日本の野鳥』(文一総合出版)

日本の鳥635種、外来種22種を美しいイラストで紹介する野鳥図鑑。雌雄や齢、羽衣のちがい、特徴的な生態、飛翔図をすべて精細なイラストで紹介。羽や頭部の拡大比較など、識別ポイントもわかりやすく解説。

 
・『日本百鳴鳥202 映像と鳴き声で愉しむ野鳥図鑑』 (シンフォレスト)

日本の野鳥202種を、こだわりの音と映像でていねいにまとめあげた映像図鑑(DVD)。質・量ともに究極の野鳥作品を目指した3時間30分を超える高画質映像。全編鳴き声と自然音のみで構成。

 
・『日本の野鳥識別図鑑』(誠文堂新光社)

掲載種は約460種。迷鳥やめったに見ることができない種は掲載せず、見られる確率の高い種や観察される頻度の高い種を掲載することで調べやすくなっている。また、近縁種が1ページにまとめられていて、特徴が比較しやすい。

 
・『新版 日本の野鳥』(山と渓谷社)

掲載種は約520種。環境、見られる時期、鳴声、特徴など簡潔な解説を基本に、それぞれの種に特徴的な写真をそろえて識別ポイントを分かりやすくした写真図鑑。野外で撮影したいくつかのポーズが掲載されており、生息環境も分かりやすい。

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コンテンツ名 身近な自然観察 冬の野鳥
収録日 2018年1月21日
講師 NPO法人フィールドエッグ 代表理事 岩渕 聖
簡易プロフィール

講師:岩渕 聖

(NPO法人フィールドエッグ代表理事)

肩書などはコンテンツ収録時のものです

制作:NPO法人せたがや水辺デザインネットワーク
監修:NPO法人フィールドエッグ
協力:世田谷区立二子玉川小学校
主催:一般財団法人森永エンゼル財団

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