第8回 『リア王』のメタ・ドラマ
「『リア王』はシェイクスピアの四大悲劇作品のひとつといわれています。しかし『リア』はむしろtragi-comedyと考えるべきです。喜劇と悲劇、両方の要素が含まれています。そしてこの作品もまたキリスト受難劇(passion play)が隠れた意味となっています」(ミルワード神父)。シェイクスピア作品の「メタ・ドラマ」を考える秋期講座。今回は『リア王』がテーマです。
お話:
ピーター・ミルワード イエズス会司祭・上智大学名誉教授
門野泉 清泉女子大学名誉教授・前学長
目次
- 前回の講演を振り返る(13分08秒)
- 『リア王』は受難劇にして❝tragi-comedy❞ (11分20秒)
- 『リア王』を理解するための3つの❝N❞ (20分52秒)
- 『リア王』第4幕&第5幕 (27分08秒)
第8回
講演
1.前回の講演を振り返る
2.『リア王』は受難劇にして❝tragi-comedy❞
3.『リア王』を理解するための3つの❝N❞
4.『リア王』第4幕&第5幕
5.対談&質疑応答
- シェイクスピアのソネットと『リア王』における❝Nature❞の意味について
- 『リア王』における❝Nothing❞の意味について
- リア王の年齢を80歳に設定した劇作家の意図は?
6.復習と解説
『リア王』のメタ・ドラマ 復習と解説(PDF形式ファイル)
作成:門野泉 清泉女子大学名誉教授
コンテンツ名 | ミルワード神父のシェイクスピア物語 |
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収録日 | 2015年11月14日 |
講師 | ピーター・ミルワード、門野泉 |
簡易プロフィール | 講師:ピーター・ミルワード(イエズス会司祭・上智大学名誉教授) 講師:門野 泉(清泉女子大学名誉教授・前学長) 肩書などはコンテンツ収録時のものです |
会場:上智大学S.Jハウス |
連載
- プレ「ミルワード神父によるシェイクスピア物語Ⅱ」公開講座にむけて
- 第1回 シェイクスピアとの出会い
- 第2回 ミルワード神父 日本の地を踏む
- 第3回 シェイクスピアとカトリシズム
- 第4回 膨大な論文と書籍で伝えたかったこと
- 第5回 『ハムレット』のメタ・ドラマ
- 第6回 『オセロー』のメタ・ドラマ
- 第7回 『マクベス』のメタ・ドラマ
- 第8回 『リア王』のメタ・ドラマ
- 第9回 The Pattern in Shakespeare’s Carpet
- 第10回 シェイクスピアは隠れカトリックだった
- シェイクスピア没後400年記念特別講演
- 第11回 『ヴェニスの商人』
- 第12回 『尺には尺を』
- 第13回 『終わりよければすべてよし』
- 第14回 『アントニーとクレオパトラ』
- 第15回 『ペリクリーズ』
- 第16回 『シンベリン』
- 第17回 『冬物語』
- 第18回 『テンペスト』
- 第19回 『ヘンリー八世』
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